■原題  『東京タワー』
■監督  源 孝志

■キャスト
  浅野詩史:黒木瞳  小島透:岡田准一
  大原耕二:松本潤  川野喜美子:寺島しのぶ

■ストーリー :★★★☆☆    ■映像   :★★★★★
■音楽    :★★★★☆    ■総合評価 :★★★★☆

2005/1/29 岡准&松潤が出るということで待ちに待った映画!
岡准&松潤好きな先輩と見に行ってきましたラブ

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■コメント■
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

かつてこれほどかわいらしく東京タワーを表現した映像があっただろうか?

タイトル通り、東京タワーが印象的に使われている映画です。
東京タワーは昼間見る姿は、単なる赤い鉄骨の塔ですが、この映画の随所に出てくるタワー(特にオープニングで出てくるシーン)は、ほんとうにきれいです。
原作は江國香の小説。
ラストは原作とは違うらしい。
ほかにも原作にはないシーンが盛り込まれているそうです。

 いきなりネタバレになっちゃうけど・・・・
↓ (見たくない人はスルーしてね。)




↓ 特に詩史の夫と透の直接対決シーンは圧巻。
↓ このシーンは映画のためのオリジナルシーンだそうです。
↓ もしかしたら、このシーンがなかったら、この映画に関しては
↓ 現実感が全くない「大人のおとぎ話」で終わったのかもしれない。
↓ 映画って、想像力でシーンをイメージして読ませる本と違い、
↓ イメージが与えられているから、
↓ 「岡准と黒木瞳ってきれい。でも所詮、不倫を美化する作り事だよね」
↓ という感想を持って終わりになってしまうかも・・・。
↓ その危機を救った台詞だと思います。




詩史と透のストーリーは、ペントハウスや自宅でのパーティ、
贅沢三昧な食事など、憧れこそはするけれど、生活感がない。
(それはそれで、見ていて楽しいものなんですけどね。)

耕二と喜美子の話のほうがあまりにも生々しくってありそうで怖いくらい。

現実離れのおとぎ話にピリッとスパイスをきかせているのが前述のシーン。
ここでの詩史の夫と透の会話は見ごたえアリです。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■ストーリー■
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

詩史(しふみ)と透、喜美子と耕二の二人の年の差カップルのお話。
不倫の是非はあえて置いておきます。
(ここで否定してしまうと物語自体が進まないもので。)
「大人の女性のため」というより「大人になってしまって子供の頃のように
一心不乱に恋愛にぶつかっていけなくなった女性のため」

おとぎ話といったところでしょうか。

透と詩史の出会いは、透が母親に連れられて行ったパーティーで出会った
ことがきっかけ。
以来、41歳の詩史と21歳の透は3年越しの付き合い。
午前4時にかかってくる詩史からの電話を彼女が好きな音楽と本に囲まれ
ながら自分の部屋で待つ透。

もう一組は、苦手な車庫入れに悪戦苦闘する喜美子に頼まれ、車庫入れを
代わる耕二。
喜美子が夫と姑の愚痴を言うだけのデートを重ねていたが、あることを
きっかけに、緊張の糸がぷっつり切れたかのようにお互いにのめりこんで
いく。

周りを巻き込みながらもお互いを必要とする不器用な2つの恋愛が交錯
していきます。

しかし、盛り上がっていた最初の頃と比べ、2組の関係はやがて
行き詰まりに。
ある時、耕二がバイトしているプールバーに、耕二の元彼女、現在の
彼女が鉢合わせ。
そこに、自分なりに関係に決着をつけにきた喜美子がやってくる。
そして詩史と透の恋も急展開していく・・・。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■ここが見どころ!■
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 『きっと、恋はするものじゃなくて、落ちるものなんだ』

 『恋は落ちればいいってもんじゃないんだよ』


最初の台詞は映画の宣伝でも使われたもの。
この映画は次の台詞があることによって、今まで語られていた
「不倫=純粋な恋=美しい」というのが覆されます。
不倫される側の気持ちを代弁した詩史の夫の台詞。
両者の見方がわかる良い台詞だと思います。
この台詞がなかったら、単なる不倫映画で終わったことでありましょう。

個人的には、松本潤のモノローグが良い。
ときどきドキッとさせられる台詞がありました。
たとえば、夫と姑の間、自分を殺しながら生活している貴美子の言動を
ふりかえって言う台詞。

 『たぶん俺と出会ってるどの瞬間も、喜美子さんは一人ぼっちだった
  気がする』


誰かと一緒にいても一人ぼっちと感じる時、本当の意味でひとりぼっち。

よく耳にする台詞ではあるのだけど、映画のあのタイミングで言われて
しまうと、とても心に響きました。
あ〜!詳しく書くとネタバレマル秘になってしまうので書けないのが残念!


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■キャストについて■
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

寺島しのぶがとにかく良い!
喜美子役は彼女しかいない!と熱烈オファーされたようなのですが、
その期待に見事に応えていました。

耕二との最初の出会いのシーン。
耕二のモノローグに『人妻はかわいい。』という台詞があって、
年上の女性慣れしている耕二がちょっと見下した感でその台詞を
心の中で言うのだけど、その時ちょうど、寺島しのぶにフォーカスされています。

試写会や授賞式などで挨拶している姿を見ると、ちょっと目のきついおばさん(寺島さん、ほんっとーにすみません!!!)って感じだったのだけど、この台詞のときの彼女、ほんとにかわいいのですよ。

車庫入れができなくって、でも急いでいて、ぶーたれてる姿がかわいい。
この姿を見た瞬間、
(あー。これを演技で出しているって・・・女優ってすごいなぁ)
と思いました。

そのかわいさも、年下の子に媚を売っているかわいさではなく、
まるでその後の展開を予感させるかのように、
「狂気が潜んだ無邪気さ」を出してる感じ?

黒木瞳は「ありえない」ってくらいきれいなので、そして相手役の岡准も
そうだし、この二人の恋愛はまさに「おとぎばなし」という雰囲気
なんだけど、松潤と寺島しのぶは言ってみれば「狂い」
寺島しのぶがのめりこんでいく様子、そしてそれをもてあます松潤の姿が、ありえそうな世界で怖い・・・。
「怖えぇ〜・・・」と突っ込みながら見てしまいましたよ。

寺島しのぶのフラメンコのシーンも圧巻。
フラメンコは初めてで、フラメンコシーンの撮影まで、間に合わないと
言われていたにも関わらず、果敢に取り組んだそうで、フラメンコシーンは
吹き替えナシ。
恋愛の狂いを相手にぶつけられず、フラメンコで昇華させていったと、
本人が台詞で語らなくてもわかるくらい、全力でフランメンコを踊ります。
そして踊る様子はほんっとーにかっこいい!
文字通り「体をはった」演技で、もう・・・この人、すごいよ・・・。

ひとつ残念だったのは、寺島しのぶと黒木瞳が一緒に映るシーンがなかったこと!
好きになった相手が友達同士なので、全く関係がなかったわけではない。
だからこそ、直接二人が関わるシーンが見たかったな。
でも、今の寺島しのぶの勢いなら、黒木瞳、食われるかも・・・。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■音楽について■
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

オープニングで流れるノラ・ジョーンズの『Sleepless Nights』は、
まさに流れるそのシーンを表現しているようで、とてもぴったり!

 ただでさえ一緒にいる時間が少ない二人。
 一緒にいる時に眠るなんて時間がもったいない。
そして、
 彼女からかかってくる電話を待ちわびて明け方近くまで起きている

そんな詩史と透の様子がぴったりハマっていました。

エンディングでは山下達郎の「Forever Mine」が流れます。

最初に聞いた時は
 「なんでこのタイミングでいきなり山下達郎!?なんか違くねぇ!?」
と思ったんだけど、ラジオから流れるこの曲を聴いたとき、
違和感がすーっと抜けて映画のワンシーンがよみがえってきました。

しかも、歌詞をよく聞いてみたら、透が詩史を思う気持ち、そのまま
じゃないの!!!

プログラムによると、この曲は映画のラッシュ(編集前のフィルム)
を山下達郎が見て作った歌だそうな。

あぁ!どおりで!!!

これから『東京タワー』を見られる方は、事前にこの曲を聴いておかない
ことをお勧めいたします。
映画の中で歌詞をじっくり聴きながら、堪能してください
そうすれば、今まで見てきたストーリーが再現されていくので、感動も2倍です。

ちなみに↑ではいろいろ書いちゃったけど、山下達郎、好きです。
10年以上前の曲になるけど「Get back in love」がとても好きでした。
(当時、小学生だったけど、なんか印象に残りました。
 ・・・ったく。なんてマセガキだったんだ・・・。)
当時は歌詞の意味とかあまり理解してなかったんだけどね。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
■総評■
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

ストーリーが最後にどうなるかは置いといて、最後の最後まで寺島しのぶから
目が離せませんでした。
これから彼女の出演作品、いろいろ見てみたいです。
この映画もキャスティング時点で
 「どうしても寺島しのぶを『キミコ』役に」と監督も推していたという
エピソードがあるけど、納得。

松潤と岡准見たさ+寺島しのぶは昨年の日本アカデミー賞を総ナメしたから、
野次馬程度に見たかっただけなんだけど、心を入れ替えて、彼女の出演作品を
ひとつずつ見ていきたいと思いました。

うーむ。DVD出たら、即買いですな。
毎日エンドレスで流していることでありましょう。
(松潤と寺島しのぶのところを特に。)
あぁ。これでまたしばらくは夢の世界の住人になってしまふ。

本やストーリーの面白さ以上に、登場人物のモノローグが詩的で、
 「・・・なるほどね。あーいう感情を言葉で表すとこうなるのか。」
と思わされる台詞がいくつもありました。
脚本や台詞の面白さで映画を選ぶ人にはおススメな映画です。

と褒めつつ、ストーリーで★×3なのは、原作をまだ読んでいないから。
原作を読んで比較をしてから、また改めて評価してみたいと思います。

Comment
> ベティちゃん

私も江國さんの本は何冊か読んでるけど、難しいですね。
読んだその場では共感できることも多いんだけど、物語から離れると、ベティちゃんと同じ。
う〜む。友達にはなれない?と思ってしまう。

> でも岡田くんのお尻が出てるそうなのでそこは観たい!

ぐは!!!
冒頭から現れまして、かなり衝撃でした。
ていうかお尻、ちいっさい!!!
松潤の顔の小ささにも驚きだけど。

あら。妙なところでもりあがっちゃった!(爆)
  • ゆーか
  • 2005/03/23 00:01
岡田くんと恋に落ちるなんてなんてうらやましい!

でも私、江國も黒木瞳も合わないんですよ。
そういいながら江國の本は結構読んでいるんですが、多分
この人とは絶対友達にはなれないって思ってす。
だからこの映画、私とは合わない女性の話ってのがあって
観ないかもな・・・。

でも岡田くんのお尻が出てるそうなのでそこは観たい!
TO: pannieしゃん

> だって、40女であそこまで美しければね〜。あなた。
でしょでしょ!そうでしょ!?
いったいどうなったらあーやって「美しくなれる&維持できる」んだ?!

映画館には私達の世代や女子高校生、シルバーカップルなど、意外といろんな世代がいました。
たぶん、各世代で感想って違うんでしょーねー。


------------------------------------------------
TO:KEIKOさん

> わたし的にはあのフラメンコのシーンがすべてを物語っているって感じだった。

うん。「発散」とか「昇華」とか・・・
ひとことで表せないですよね・・・。

> 私がもし落ちるなら勿論、松潤と寺島しのぶケースだろう・・・。

あたくしも☆
あーやって感情をそのままぶつけてみたいです!
ぶつけられたほうはたまったもんじゃないと思うけど。
  • ゆーか
  • 2005/03/13 19:29
わたし的にはあのフラメンコのシーンがすべてを物語っているって感じだった。

私がもし落ちるなら勿論、松潤と寺島しのぶケースだろう・・・。

しかし、切ないなぁ。。。
  • KEIKO
  • 2005/03/06 23:39
凄いねー。読み応えタップリ!
寺島しのぶって好きじゃないんやけど、見てみたくなるね。
たしかに、黒木瞳と岡田准一の「美しい者同士のありえないおとぎばなし」やと思ってます、私。
だって、40女であそこまで美しければね〜。あなた。
現実離れしてて、受け付けないんだけど、このレビュー読むと別の意味で見たくなりました。
レンタル出たらチェックしますね。
  • pannie
  • 2005/03/06 23:17





   
この記事のトラックバックURL : http://blog.uminomukou.ciao.jp/trackback/108278
行って参りました、Wジュン君が出演した映画「東京タワー」 お目当ては、松潤と岡准ではあったけど、とてもいい映画だったと思います。 2人の21歳の大学生が年上の女性(既婚者)と恋に落ちる物語。
  • 徒然なるママに
  • 2005/03/06 11:41 PM

Search

Calendar

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< July 2018 >>

お気に入り




宣伝

海外旅行ならExpediaが安い!
Expedia Japan【旅行予約のエクスペディア】

お世話になっています♪
あなたの体験を、次のトレンドに womedia会員募集中!

管理人へのメールはこちら♪

ブロガーイベントへのお誘いや
リンクについてのお問い合わせは
こちらからご連絡ください♪
メール

<管理人について>

旅好き、散歩好き、東京をよく歩き回ってます。
海外旅行も好きだけど、今は、日本の城めぐりに
ハマってます。
日本100名城のうち、34城に登城。
先はまだ長い・・・。
城あるところに城下町がある。
城下町があればご当地グルメがある。


城とグルメはセットでしょ。と、
あちこち歩きまわる日々。
日本城郭検定準1級取得。
温泉ソムリエ
東京シティガイド9期生。
いつか、自分でガイドができるようになるとよいな。

ブロガー活動/モニター活動歴
・濱田家×福島県 〜銘柄 福島牛を味わう
・日本旅行 たびーら 金沢を先どり!
・美いね!高麗紅参茶に初挑戦!
・イーブン ベター エッセンス ローションを使ってみた
・ピュアフリーアイラッシュを使ってみた

ブログランキングに参加中!

ポチっとひと押し、応援お願いします!

旅行・観光 ブログランキングへ

にほんブログ村 旅行ブログ 個人旅行へ
にほんブログ村

Archive

Recommend

人生がときめく片づけの魔法
人生がときめく片づけの魔法 (JUGEMレビュー »)
近藤 麻理恵
ノウハウ本なんて大嫌い。
人に押し付けられるのなんてまっぴら。
そんなワタシがハマった片づけ本。
「断捨離」の字面と響きは嫌いだし、「とにかく捨てる」という考え方は同意できなかったんだけど、「ときめくものだけを残す」という捨て方と、捨てた後の片付け方法については目から鱗でした。
片づけられない人、片付かない人にはおススメです!

Recommend

ニッポンの嵐 ポケット版
ニッポンの嵐 ポケット版 (JUGEMレビュー »)

「アイドルの旅エッセイ」と思うなかれ。深いです。情報量ものすごく多いです。特に大野くんの青森編が超お気に入り。実際に行ってきちゃいました♪あおもり犬、かわいかった♪

Recommend

食べ方を変えればキレイ&元気になる ゆる薬膳。
食べ方を変えればキレイ&元気になる ゆる薬膳。 (JUGEMレビュー »)
池田 陽子
読みやすく、らく〜に薬膳生活が送れるというこの本。
なんせタイトルが「ゆる薬膳。」というだけあって、ゆるい。非常にゆるい!説教臭いことなんてまったく書いてありません!
深夜まで残業当たり前。飲むときゃ飲むよ。ガンガンとね。ってなOLがそのまま実践できる秘密がたくさん!考え方さえ理解すれば、手軽に健康に美しくなれるのです!

Mobile

qrcode

Selected Entry

Comment

  • 【♪音楽♪】 superflyがミスチルに聞こえます。
    名無し
  • 【日々徒然】 大関ヶ原展 に行ってきた。
    ゆーか@管理人
  • 【日々徒然】 大関ヶ原展 に行ってきた。
    ウォッカマティーニ
  • 【一人暮らし協奏曲】「土鍋で育てるシャキシャキ野菜」と「ベジフィール レタス」でプチ家庭菜園生活
    ゆーか@管理人
  • 【一人暮らし協奏曲】「土鍋で育てるシャキシャキ野菜」と「ベジフィール レタス」でプチ家庭菜園生活
    kosuzu
  • 【一人暮らし協奏曲】「土鍋で育てるシャキシャキ野菜」と「ベジフィール レタス」でプチ家庭菜園生活
    ゆーか@管理人
  • 【一人暮らし協奏曲】「土鍋で育てるシャキシャキ野菜」と「ベジフィール レタス」でプチ家庭菜園生活
    kosuzu
  • 豊臣秀吉の茶会について調べてみた
    ゆーか@管理人
  • 豊臣秀吉の茶会について調べてみた
    ウォッカマティーニ
  • 【旅行記】紅葉はこれからが見ごろ!? 鬼怒川&日光に行ってきた
    ゆーか

Link

Profile

Other

Powered

無料ブログ作成サービス JUGEM