せっかく「ベガーズ・オペラ」を観にいった話を書いたので、今日は詳細を。
ストーリーそのものより演出が面白かったのでその話を中心に書きます。
ベガーズ・オペラのストーリーと出演者などの情報は
こちらのホームページをどうぞ。
http://www.toho.co.jp/stage/beggars_opera/welcome-j.html
舞台でもTVドラマでも映画でも有名な方々が出演しています。

「レ・ミゼラブル」の演出家のジョン・ケア−ド氏がわざわざ来日して
配役のオーディションから手がけたという凝りに凝った作品。
「舞台席」なるものもあり、舞台の両サイドに観客席が作られています。
そして珍しいことに幕は開きっぱなし。
普通は幕が開いたり閉じたりしてその奥でセット設営をするものですが、
今回はオープンなのです。
開演の時間が過ぎてもしばらくは何も起こらず、いつ始まるのかな?と思ったら
劇場のオーナー役が1人で現れ、舞台席の観客になにやら指示しています。
舞台に大道具を運べ。と言っているらしい。
運び終わると今度はまた別の観客を支持して舞台の上にあるゴミを掃くように伝える。
どうやらこれも演出らしい。

劇場のオーナー役が中央に出てくる。
なるほど。
「乞食たちに劇場を貸して一日限りの『乞食オペラ』を演じさせてあげる」
という設定だそうな。
出てくる役者達は皆、プロではなくて乞食である。という役柄設定を頭に入れる。
「劇中劇」なわけね。

ストーリーはいたってシンプル。
「賄賂もらいまくり&盗品売買の仲介をやっている看守」と「金の亡者の商人」のそれぞれの娘達が
「女にモテるセクシー追いはぎ」にほれてしまって
愛だ〜裏切りだ〜金だ〜とすったんもんだするというストーリー。

幕開けは、といっても最初から幕は上がっているのでどうするのかと思えば、
客席後方から乞食達が大騒ぎしながら現れる。
幕が開きっぱなしの舞台の上を縦横無尽に騒ぎまわり、セットを設置したり、
劇場の貸衣装や小道具を取り合う。
なんか、小劇場の舞台を観ている感じ。

出演者のほぼ全員の役柄と「得意な盗み」を説明していくからスピードが遅いし、
1幕は看守と娘とその母親の話で終わり、セクシー追いはぎな内野さんは
なかなか出てこないし、なんとなく「めちゃくちゃ」な感じがする。
おいおい。これで大丈夫かよ・・・

・・・と思って観てたんだけど、これも全て演出のようですね。

なんせ、演じてるのは「プロの役者じゃない乞食」なんですもの!


1幕と2幕の間の20分の休憩時間中も幕は下がらず、
ステージ上席の観客がウロウロしている中を乞食役達も一緒にウロウロ。
小道具設置しているかと思えば、観客と一緒におしゃべりしていたり。
特に森久美子さんがとても面白い。
握手を求める観客に対し、「(握手求められても)あたしゃ乞食だよ?」と返したり
休憩中に食事してる観客に対し「何食べてんの?」と声をかけたり。
観客もわかってるんでしょうね〜。差し入れしてますよ(笑)。
差し入れのお菓子を食べる食べる。

脚本家役の橋本さとしさん達に「ここで夕飯済ませないで下さいよ!」と言われてました。
森さんのサービス精神ってほんとにすごい。
出演している舞台を見るたび思います。
観客がどうしたら喜ぶかを心得ている。

さすがに内野さんや高嶋兄ちゃんくらいになると出てきませんでしたが、
他のキャスト達も幕の間の休憩時間に客席に出てきて
いろいろパフォーマンスを繰り広げていました。
ほんとに「アマチュア劇団」の芝居を観にきているみたい。

「ガラスの仮面」という漫画で北島マヤが「忘れられた荒野」という
作品の中の役「狼少女ジェーン」を演じるエピソードがあるのですが、
ステージの周りをステージ上席にするという設定がありました。
観客も一緒にステージ上を走り回る「狼少女」を役者と一緒に怖がったり、
「リアルに体験させる」という演出。
ステージ上席の観客の反応を観て、そのエピソードを思い出してしまいました。

オペラ座にあるようなボックス席の2階建てみたいなのが
舞台の右袖、左袖側にあり、役者達が入れ替わり立ち代り入り、
「オペラを観ている役」を演じています。

2幕が始まると右袖の1階部分に観客が!
あれ〜?観客が入ってるよ!!!
まさに「観客がオペラのボックス席でオペラを観ている」という
「ほぼリアル」の体験をしている。
そこの席に行けた人達、面白いだろうなぁ〜。
ストーリー自体はあまり厚みがないように感じるのですが、
「ほぼリアルの体験ができる」って面白い。
と、2幕まではそんなことを考えてました。

話が急展開するのが3幕。
結局「追いはぎ」は捉えられて絞首刑になるのですが、
今まではただ見ていただけの劇場のオーナーが「待った」をかけます。
「こんなのはオペラではない。オペラは喜劇でなくてはいけない。
 幸せなものでなくてはならない。」と。

脚本家は訴える。
 「幸せなんてこの世の中のどこにもない。」

劇場オーナーが諭す。
 「だから君達がそういうものを創ればいい。 さあ、彼を『恩赦』と言って助け出せ」

困ったのは乞食役者達。
 「おい、どうするよ。」
 「とりあえず「恩赦」と叫んでみる?」
 「た、助けに行くか。」
 「やばい、場がもたない。」
 「とりあえず踊ってみる?」
 「と・・・とりあえず歌ってみる?」

脚本家は大激怒。
 「せっかくつくったのが全てパーだよ。」

あらあら。劇場を出て行ってしまいました。
ほんとに観客席の出口から出て行ってしまいました!

収集のつかなくなってしまった舞台。
さて最後はいったいどうなるのか?
乞食たちは最後まで演じきれるのか?

というところは観に行ってからのお楽しみ。

全体的に「長い」と感じたのは否めないけど、日生劇場で、これだけの豪華キャストと
「一体感が得られる芝居」ってそうはないのでは?と思う。
特にステージ上席も一体となったカーテンコールは圧巻。
こういう雰囲気、好きな人は好きだと思います。
苦手な人は苦手だと思うけど、私は好きですね。

また今週末、観にいきます。
今度は夢の「ステージ上席フロントロー」なのです!
舞台の上から役者を見て、観客の様子を見ることなんて
滅多にできない経験でしょうから、楽しんできます〜。

Comment
ポルコさんこんにちは〜。

「生」はまた別の味わいがありますよ。
観劇するようになって映画から足が遠のいてしまいました・・・。

> デブ・・・いや、出不精なもので・・・
↑こ・・・ここはツッコミどころですか!?
  • ゆーか
  • 2006/01/19 11:56
むむむっ!
楽しそう。
一度そんな舞台を見に行きたいものです。
実は観劇未体験なんですよ。

デブ・・・いや、出不精なもので・・・
  • ポルコ
  • 2006/01/19 01:00





   
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劇場に入った途端に、観客席へ張り出した傾斜舞台と3階建てのロンドンの貧民窟、張り出しステージを取り囲む上下・両サイド4箇所・約100席の特設席、更には上手と下手の2層のボックス貴賓席などに眼が奪われる。『グランドホテル』同様、島川とおるによる大掛かり
  • ようこそ劇場へ!
  • 2006/01/20 1:10 AM

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東京シティガイド9期生。
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